心を癒す「ガラスの羅漢像」とは?

ガラス工芸

羅漢? らかん?… 羅漢と聞いても 何のことか分かりませんでした。 羅漢とは、「阿羅漢(あらかん)」の略。 阿羅漢と聞いてもピンときません…。  

仏教用語の阿羅漢(あらかん)とは、サンスクリット語: अर्हत् , arhat(アルハット)、パーリ語: arahant(アラハント)に由来し、仏教において最高の悟りを得た、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のこと。この境地に達すると迷いの輪廻から脱して涅槃に至ることができるという。略称して羅漢らかんともいう。(阿羅漢 – Wikipedia

お釈迦さまの弟子の中で最も位の高い弟子に与えられる称号のようなものです。 この称号を与えられるということは、それだけ名誉のあることらしい。

十六羅漢

長く世の中に留まって仏の決まり事を守っていくように お釈迦さまの弟子で特に優れた代表的な16人の弟子のこと。

  • 賓度羅跋羅惰闍(ひんどらばっらだじゃ)
  • 迦諾迦跋蹉(かだくかばさ)
  • 迦諾迦跋釐惰闍(かだくかばりだじゃ)
  • 蘇頻陀(そびんだ)
  • 諾距羅(なくら)
  • 跋陀羅(ばだら)
  • 迦理迦(かりか)
  • 伐闍羅弗多羅(ばしゃらふったら)
  • 戍博迦(じゅはか)
  • 半託迦(はんだか)(周梨槃特)
  • 羅怙羅(らごら)
  • 那伽犀那(なかさいな)
  • 因掲陀(いんかだ)
  • 伐那婆斯(ばなばし)
  • 阿氏多(あした)
  • 注荼半託迦(ちゅだはんだか)

 

十八羅漢

十六羅漢に加えて

  • 賓頭廬(びんずる)
  • 軍徒鉢歎(ぐんとはつたん)

を加えた18人の羅漢を指します。

五百羅漢

釈迦入滅後の第1回、第4回の仏典編集会議で集まった人数がそれぞれ500人であった。 そのことから、両会議で集まった人を指して「五百羅漢」と言われるようになったようです。    

「ガラスの羅漢像」

斬新で魅力あふれる未知な『もの』を創り出してきたガラス作家・河上恭一郎さんの「ガラスの羅漢像」が魅力的 意表をつくアイディアや、異質なモノを見事にかけ合わせる。 斬新で魅力あふれる未知な『もの』を創り出してきたガラス作家・河上恭一郎さん。 日本を代表するガラス作家として、数多くの展覧会に出展し有名な銀座和光でも個展をする実力者。 その河上さんが、新しく作った「ガラスの羅漢像」が魅力的です。 ガラスの透過性による、透き通った光が、神々しい羅漢さまに…! ーガラスに心を癒すかたちを求めて半世紀ー 昔、兵庫県加西市で北条五百羅漢と出会った。 400体近くも整然と並んでいて、ただ写真を撮って帰った! それから50年が経ち、今は人と人との心の繋がりみたいなものを求めているような気がしてねぇ…。 問題は、ガラスで何をつくるか!ですよ。 と、河上氏は語る。 「ガラスの羅漢像」が魅力的 素材はもちろんガラスなのだが、石材で作られたような人の温かみがある。 微笑ましい、優しい面持ちの羅漢さまたちだ! 500羅漢から発想を得て制作されたこの羅漢さまは、ひとつ一つ面持ちが違う。 1体として同じ物がないのが、魅力的です。 よーく見ると、羅漢さまの体には砂が付いていることがわかる。 ガラスを成型する時に、砂型を用いたそうです。 通常は、ガラスの成型時には金型が使われます。 この砂型はその金型を制作する過程で作られるもので、ガラスの成型には使われない。 ところが、あえてガラスの成型時にこの砂型を活用することで、ガラスの表面に砂が付着し、またそれがそれぞれ異なった雰囲気と味わい豊かな表情を生み出している。    

ガラス作家:河上恭一郎

ガラス作家:河上恭一郎

アズトモ・ギャラリー(河上ガラス)
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