ガラス和食器の世界「ギヤマン」とは?

ガラス和食器の世界「ギヤマン」とは?ガラス工芸

 

水晶の様に輝く「ガラスの器」を
和食の世界では、【ギヤマン】と呼びます。
聞き慣れない言葉です!

茶道具からの流れで、【義山】の字を当てます。


表記の仕方は料理人の好みによって
「義山」
「ぎやまん」
「ギヤマン」
と漢字や平仮名、カタカナと色々です。



なぜガラスの和食器のことを【ギヤマン】と呼ぶのでしょうか?
詳しくお伝えしたいと思います。

ガラス和食器の世界

ガラスの器日本を代表する硝子作家河上恭一郎作

河上ガラス

ガラスの器日本を代表する硝子作家河上恭一郎作

河上ガラス

ガラスの器日本を代表する硝子作家河上恭一郎作

河上ガラス

 

ガラスの器
日本を代表する硝子作家河上恭一郎作

河上ガラス ガラスの器|公式アズトモ・ギャラリー

ギヤマンとは?

「ギヤマン」とは?

「びいどろ」
なら、聞いたことがあるけど、
「ギヤマン」はあまり耳にしたことがありません…。



どのような意味があるのでしょうか!?


「ギヤマン」は、ダイヤモンドの意味を持っています。
主に江戸時代の「ガラス製品」を指す言葉です。

「びいどろ」は、ポルトガル語でガラスを意味する「vidro(ヴィドロ)」
「ギヤマン」は、ポルトガル語でダイヤモンドを意味する「diamante(ジアマント)」
が語源になっています。

 

 

「びいどろ」が、「ガラス製品全般」を指すのに対し
「ギヤマン」は、「カットガラス」を指します。

 

 

ギヤマンはポルトガル語でダイヤモンドを意味する「ジアマント」が語源となっていますが、これはガラス器をカットするのにダイヤモンドを用いていたためです。

当初、輸入された「ガラスの器」にダイヤモンドカット加工がされていたようで、それを見た当時の人々に深い感心を与えたようです。

ガラスをカットするのにダイヤモンドを用いていたこと。


そのことから

ポルトガル語でダイヤモンドを意味する「diamante(ジアマント)」から
「ガラスの器」のことを【ギヤマン】と呼ぶようになったと言われています!


江戸時代になると、ポルトガルとの交易を通じてヨーロッパガラス製法が日本に伝わります。
これまでの製法では作ることができなかったガラスの器が日本でも作られるようになりました。

それ以降「議屋満無(ぎやまん)」の名で
手彫り切子が広まり、「江戸切子」「薩摩切子」へと発展しました。

 

 

ガラスの成分とは?

 

ガラスの主成分は
「珪砂(けいしゃ・けいさ)・炭酸カルシウム:CaCO3・ソーダ灰(炭酸ナトリウム:Na2CO3)
一般に良く使われるガラスの3大原料です。

鉛化合物(酸化鉛)を添加。
酸化鉛の添加量が多いほど透明な輝きが増すとされています。

*酸化鉛が24%以上含まれるガラス=『クリスタル』
*酸化鉛が12%以下含まれるガラス=『セミクリスタル』

に値します。


最近はチタンなど使った
「無鉛ガラス」も多いようです。

 

日本を代表するガラス作家:河上恭一郎


僕にとってモノを作ると言うことは

技術が「常に”ing”」
なければならないと思っています。

ガラスの高温での溶け具合は
偶然が生み出すことであり

具体化すればするほど
具象にならないものなのです。

ガラス作家:河上恭一郎

ガラス作家:河上恭一郎

アズトモ・ギャラリー(河上ガラス)
https://astomo.jp/c/kawakami

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河上ガラス|【公式】アズトモギャラリー