世界一美しいルイジアナ美術館の世界とは?

ルイジアナ美術館の世界とは?美術館

コペンハーゲン・ルイジアナ美術館の魅力とは?

コペンハーゲン中央駅から電車で約40分

コペンハーゲン・中央駅

Humlebaek駅:Louisianaで下車

Humlebaek駅:Louisiana

Louisianaへの看板。徒歩で約10分。

Louisianaへの看板。徒歩で約10分。

デンマークのコペンハーゲン中央駅から電車で約40分。
北へのぼる海岸沿いを走る、落ち着いた電車です。

「Humlebaek」フムレベック駅で降りると
「ルイジアナ美術館はこちら」と分かりやすい看板があります。
駅から徒歩で約10分歩くと・・・



そこに
「世界一美しい美術館=ルイジアナ美術館」
があります。

ルイジアナ現代美術館(Louisiana Museum of Modern Art)


「世界一美しいって、どんな美術館なんだろう!?」って思っていましたが、本当に綺麗な美術館です。
もはやあの空間は、美術館というよりも「アートと自然の公園」みたいな所です。

ルイジアナ美術館入り口

ルイジアナ美術館入り口。
エントランスには、ルイス・ポールセンの
アーティチョークの照明があります。

ルイジアナ美術館前に飾られたヘンリー・ムーア(Henry Spencer Moore)の彫刻

ルイジアナ美術館前に飾られた
ヘンリー・ムーア(Henry Spencer Moore)の彫刻

 

どうやって美術館ができたの?

ルイジアナ美術館は、「Knud W. Jensen」の出資のもと、1958年8月14日にオープンしました。
元々は個人所有のものでしたが、数年後に所有者が美術館へと運営を変わりました。

ルイジアナという名前の由来は、建物の持ち主が結婚した3人の妻の名前が全員「ルイーズ」だったことだそうです!

デザインをした建築家は、ヨルゲン・ボーヴィルヘルム・ヴォラート
二人はルイジアナ美術館に適した場所を見つけるために、数ヶ月もの間、歩き回り、理想の場所を探し出したようです。

開館から60年を過ぎた今では、4000点以上のコレクションを備えているようになりました。
館内では、子供のための教育プログラムやコンサート、レクチャーなどおこわれています。

「生活を美術館に持ち込む」ことがテーマになっているミュージアムです。

行ってみると、その「生活にアートを持ち込んでいる」ことを実際に感じ取れます。
そこは、すごく自然で楽しい雰囲気です。

子供たちもお庭で走り回り、カップルは芝生に座ってゆっくり話をする。
その周りには、アートが自然に溶け込むように置かれています。

これが、ルイジアナ美術館の魅力ではないでしょうか。

魅力その1:自然に溶け込むアート

ヘンリー・ムーアと海を望む庭園からの眺め

ヘンリー・ムーアと海を望む庭園からの眺め
ヘンリー・ムーア(Henry Spencer Moore)の彫刻。

絵画や彫刻を中心とする約4000もの作品が展示されています。

デンマーク国内に限らず、世界各国のアーティストによる作品を扱っている点も強みの一つ。

一つ一つのアート作品はもちろん素晴らしいと思うのですが、私が一番好きになったポイントは「自然に溶け込むアート」です。

アレクサンダー・カルダーの鉄の彫刻

アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)
の鉄の彫刻。

大海原とアレクサンダー・カルダーの彫刻

大海原とアレクサンダー・カルダーの彫刻



なんと言っても、公園のようなお庭が開放感あって最高です!
その先には、一面に海が見えるところがとっても素敵なロケーションです。

1958年から5回もの増築が行われているルイジアナ美術館

この美術館は、既存樹木を避け地形に沿うよう
一つひとつ丁寧に時間をかけながら
1958年から5回もの増築が行われている。
設計を手がけた建築家ヨルゲン・ボー(Jørgen Bo)とヴィルヘルム・ヴォラート(Vilhelm Wohlert)の2人。

丘の上から望むオーレスン海峡の青い海一望できる絶好のロケーション

丘の上から望むオーレスン海峡の青い海を
一望できる絶好のロケーション。
子供たちも喜んで走り回っている姿は
まさに公園のようです。



芝生の公園のような庭園には、数多くのアートが置いてあります。
しかも触って良いところが、嬉しいポイントです。

子供たちもアートに触って、両親に「何これ?」と聞きながら、自然と芸術に触れている姿をみるとホッコリします。

自然と溶け込んで時間を優雅に過ごす「ヒュッゲ」の概念が根付いているデンマーク

自然と溶け込んで時間を優雅に過ごす
「ヒュッゲ」の概念が根付いているデンマーク。

思い思いに寛ぐアートピクニック

思い思いに寛ぐお昼の時間帯は
アートの中でピクニックをしているようです。



子供たちが走り回り、アートを背に追いかけっこしていたりと生活空間に自然と入り込んでいる様子を実際に感じることができます。

大人もカップルも、みんなリラックスしてデンマーク「ヒュッゲ」を楽しんでいるようです。

午後には多くの人が庭園に集まり
ゆっくりとした時間が流れます。
芝生に寝っ転がったり、ヘンリー・ムーアの彫刻を触りながら海を眺めたり
本当に「生活を美術館に持ち込む」姿が見られます。

温かい家族とルイジアナ美術館

温かい家族とルイジアナ美術館。

魅力その2:アートと一緒に寛げるカフェ

私が訪れたときは、ミュージアムのオープン前に並んでいたこともあり多くの人で賑わっていたました。

入館後すぐは展示をゆっくり見れないと思い、一直線にカフェに向かいコーヒーとサンドウィッチでカフェタイムを楽しみました。

特等席で綺麗な景色とアートを眺めながら「食べて楽しめるミュージアム」を堪能。

ルイジアナ・カフェのサンドウィッチ

ルイジアナ・カフェのサンドウィッチ。



入館してすぐ一直線に「カフェ」するのは、おすすめです!
朝食を抜いてお腹ペコペコで行ったので、さらに美味しく感じました。

カフェの後は、余裕を持ってゆっくり展示を楽しめます。
後から来た人は、席がなくなってしまいゆっくりできない様子でした。




ところで、このサンドウィッチですが「すっごく美味しかった!」です。
決して味は濃くはなかったのですが、シンプルで素材を活かした味です。

海にいちばん近い庭園カフェテラスで食べた
「サーモンと野菜トマトサンド」と「コロッケ?キャベツトマトサンド」は
格別の美味しさでした。

ルイジアナ・カフェ飯は、最高です!!

LOUISIANA CAFE

魅力その3:ゆっくりしたアート時間

旅行者にとっては、コペンハーゲンから電車でわざわざ訪れないといけない場所にあるので一苦労です。

そのため、私は一日中ルイジアナ美術館で過ごしました。
開館から夕方まで、カフェに始まり、アートを楽しんだあと、ブティックで欲しい本を厳選します。

HOMELESS SOULS

HOMELESS SOULS:27.6.2019 – 21.9.2019

HOMELESS SOUL展

HOMELESS SOUL展

 



「大英博物館」や「ルーブル美術館」のように、巨大な有名美術館と違って、こぢんまりとした旅行者で賑わい過ぎていない落ち着いた雰囲気が最高です。

人で溢れている訳でないので、落ち着いた空間でどっしりと構えたアート作品と向き合えます。

ジャコメッティの『歩く人』が展示されている庭園が見渡せる回廊。

ジャコメッティの『歩く人』が
展示されている庭園が見渡せる回廊。

ジャコメッティーが展示されている有名な展示室

アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)



「自然に溶け込み」「寛げるカフェ」「世界一美しい美術館」で味わうことができます。

私は、朝から夕方遅くまで一日中ミュージアム内でゆっくりと過ごすことができました。
リラックスと美的感覚を養えた充実した時間を過ごすことができました。

芝生に佇む綺麗なホワイトサンルーフ

芝生に佇む綺麗なホワイトサンルーフ。

サンルーフの部屋

光が入ってきて明るいサンルーフの部屋。

庭園に溶け込むアートたち

庭園に溶け込むアートたち。

自然とアートをつなぐ回廊

自然とアートをつなぐ回廊。
ガラス張りの回廊からはアートと庭園を見渡せます。

やっとこれたルイジアナ現代美術館(Louisiana Museum of Modern Art)」。

こんなにもゆっくりとできるミュージアムだとは思いませんでした。
しかも、身近に感じられる「アート」芸術作品が魅力的です。

緑と海を味わえるロケーションだけでも綺麗です。
それに加えて触って・観て楽しめるアートを近くで感じられる
生活を美術館に持ち込む」テーマにとっても共感しました!

子供たちにこの環境は、最高と思います。



 

 

その他の美術館ブログ記事:

森美術館で見た『STARS展』世界レベルの現代アートの凄さとは?

森美術館で見た『STARS展』世界レベルの現代アートの凄さとは?

ヨコハマトリエンナーレ2020の感動スポットとは?

ヨコハマトリエンナーレ2020の感動スポットとは?

エコロジーなアート、オラファー・エリアソンとは?

エコロジーなアート、オラファー・エリアソンとは?

Bauhaus モダニズムの造形教育バウハウスとは?

Bauhaus モダニズムの造形教育バウハウスとは?

 

チームラボ・ボーダレス境界のない1つの世界とは?

チームラボ・ボーダレス境界のない1つの世界とは?

 

ASTOMO GALLERY: アズトモギャラリーへ ようこそ!

公式オンラインストア
アズトモ・ギャラリー:ASTOMO GALLERY
を運営しております。

本当に良いと思えるモノを探すなら 【アズトモギャラリー】

子供の絵を残すなら 【思い出アート】