SDGsは、私たち一人ひとりの課題って本当!?

SDGsは、私たち一人ひとりの課題って本当!?SDGs(持続可能な開発目標)

SDGsって、最近よく耳にすることが増えているのではないでしょうか?
SDGsの読み方は、(エスディージーズ)と呼ばれています。

SDGsは、私たち一人ひとりの課題って本当!?

テレビ・新聞・雑誌など、あらゆるメディアでも多く話題になっています。
企業も積極的にSDGsの目標達成に取り組んでいたり、なぜ?どのような意味で?活動されているのでしょうか。

実は「自分ごと」だったりするので、知っておくことは決して損はありません。
何のことか分からないと思う方にも、わかりやすく解説したいと思います。

 

持続可能な開発目標(SDGs)とは?

「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で頭文字をとって名付けられたもの。

2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。

「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」

2015年の9月25日-27日、ニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」が開催されました。150を超える加盟国首脳の参加のもと、その成果文書として「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。

2030年までの長期的な開発の指針としているので、あと10年ほどで達成させなければなりません…
どのような、内容なのでしょうか!?

 

SDGsの前身である「MDGs:エムディージーズ」

まずSDGsには、MDGsと言う元になった目標がありました!

持続可能な開発目標(SDGs)通称「グローバル・ゴールズ」は、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。

これら17の目標は、ミレニアム開発目標(MDGs:エムディージーズの成功を土台としています。
このMDGsが2015年に達成期限を迎えたことを受けて、MDGsに代わる新たな世界の目標として持続可能な開発目標(SDGs)が定められました。

では、MDGsの目標とはどんなものなのでしょうか?

<MDGs:8つのゴール>

ゴール1:極度の貧困と飢餓の撲滅
ゴール2:初等教育の完全普及の達成
ゴール3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
ゴール4:乳幼児死亡率の削減
ゴール5:妊産婦の健康の改善
ゴール6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
ゴール7:環境の持続可能性確保
ゴール8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進
(外務省ホームページより)

 

MDGsは主として開発途上国の課題を取り上げていました。
MDGsの枠組みのほとんどは、「先進国が開発途上国や後発開発途上国の深刻な問題の解決を支援する」ということが主要なテーマでした。

「歴史上最も成功した貧困撲滅運動となった!」と大きな成果を評価されていることは非常に良かった点ですが、MDGsの活動の中で目標の未達成や新たな課題などが見えてきました。

<未達成目標&新たな課題>

<未達成目標>
1. 減少はしたものの、根強く残る極度の貧困と飢餓

2. 最貧困層と再富裕層、都市部と農村部の格差
3. 依然として続く男女間の不平等
<新たな課題>
1. 人間開発の最大の脅威である紛争が拡大
2. 気候変動と地球環境悪化の問題がより深刻化

など

MDGsでは開発途上国の問題を主に取り扱ったことで、先進諸国が開発途上国を支援するという垂直的な位置づけになっていました。
しかし、この枠組みのかたちでは「有効な対策がとれない問題があること」もわかってきました。

そのMDGsの結果を踏まえて、今後は先進国・開発途上国を問わず、「すべての国が共有し取り組めるような目標設定がよりふさわしい」と考えられるようになりました。

新しく生み出されたSDGsの17の開発目標は、約5年かけて作成されたそうです。
MDGsの評価を踏まえつつ、時間をかけて丁寧に協議を重ねたうえでSDGsが今の形となったことがわかります。

本当に世界のことを考えて、協力しあって出来上がった目標なんですねぇ!!

 

SDGsは「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成

「SDGs(エスディージーズ)」は、気候変動や経済的不平等、イノベーション、持続可能な消費、平和と正義などの新たな分野を優先課題として盛り込んでいます。
ある目標を達成するためには、むしろ別の目標と広く関連づけられる問題にも取り組まねばならないことが多いという点で、目標はすべて相互接続的といえます。

21世紀の世界が抱える課題を包括的に挙げている『17の目標』

(国際連合広報センターより)

1:貧困をなくそう
2:飢餓をゼロに
3:すべての人に健康と福祉を
4:
質の高い教育をみんなに

5:ジェンダー平等を実現しよう
6:安全な水とトイレを世界中に
7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8:働きがいも経済成長も
9:産業と技術革新の基盤をつくろう
10:人や国の不平等をなくそう
11:住み続けられるまちづくりを
12:
つくる責任 つかう責任

13:気候変動に具体的な対策を
14:海の豊かさを守ろう
15:陸の豊かさも守ろう
16:平和と公正をすべての人に
17:パートナーシップで目標を達成しよう

 

 

この17の目標を、より具体的にしたものが「169のターゲット」です。
17の各目標に対し、それらを達成するために必要な具体目標(ターゲット)が、それぞれ5から10程度、計169設定されています。

 

「自分ごと」のSDGs目標とターゲットとは?

SDGsは、パートナーシップと実用主義の精神に基づき、いま正しい選択をすることで、「将来の世代の暮らしを持続可能な形で改善すること」を目指すとあります。

将来の世代の暮らし?
このままでは、将来の人類の生活が成りたたないということでしょうか?

おそらく、このままではマズい!
ということが様々なデータから分かってきているのだと思います。

すべての国がそれぞれの優先課題や、全世界的な環境課題に応じて採用できる明確なガイドラインやターゲットも設けられています。SDGsは包摂的なアジェンダとして、貧困の根本的な原因に取り組むとともに、人間と地球の両方にとってプラスとなる変化の実現に向け、私たちを団結させるものとなっています。

2015年9月ニューヨークの国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」には、161の加盟国の首脳が出席されました。

ということは161もの加盟国の首脳が出席した「世界共通の目標」だから、どこかに政治的な思惑もあるかもしれませんが、目標を見る限りはやるべき目標だということも理解できます。

またアヒム・シュタイナーUNDP総裁は
「2030アジェンダの支援は、UNDPにとって最優先課題のひとつです。SDGsは貧困、気候変動、紛争など、私たちの世界が抱える喫緊の課題のいくつかに取り組むための共通の計画とアジェンダを私たちに提供しています。UNDPには、前進の原動力として、各国が持続可能な開発に向けた道を歩むための支援ができる経験とノウハウがあります」
と呼びかけます。

 

SDGsは、普遍的な目標として「誰も置き去りにしない」という約束を掲げています。

 

この地球で何が起こっていて、どのようにするべきか!?
もう少し、深く考えて行動することも重要になっていくと思います。残り10年も時間が無くなってしまいました…
「17の目標と169のダーゲット」を見直しながら、何か自分でもできることがないか!?
探してみることから、はじめても良いかもしれません。私たち一人ひとりにも、できることは数多くあります。2030年の世界を変え、
その先の未来に引き継いでいくためにSDGsを特別なものとしてではなく
「自分ごと」として捉えそれぞれの活動と生活の中に
SDGsを浸透させていくことが大切だと思います!