デンマーク・コペンハーゲンを訪れたら「デザインミュージアム・デンマーク: Designmuseum Danmark」に行ってみるのも良いのではないでしょうか?
デザインの仕事を長年している私からすると、有名デザイナーの残してきた製品をみると「ものづくり」の奥深さが感じます。
単なる大量生産することがデザインではなく、使う人や新しい文化もデザインできるインパクトの強い影響力に驚かされます。
特に北欧好きなら見逃せない「北欧デザインの世界」です。
ポール・ヘニングセンなど誰もが知る巨匠の作品から、ハンス・J・ウェグナーやフィン・ユールなどの作品を集めたデザインミュージアムの楽しみ方をご紹介します。
入り口を入った途端に、私の大好きな憧れるルイス・ポールセンのアーティチョークの照明がお出迎えしてくれます。
ロビーにはハンス・J・ウェグナーのシェルチェアが並んでいました。
しかも一つは、巨大サイズの椅子で存在感たっぷりです。
すでに北欧代表インテリア家具が、あなたをお出迎えしてくれます!
ハンス・J・ウェグナー
生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えたデンマークの家具デザイナー。
いろいろな椅子をみると、これもウェグナー、あれもウェグナーって、有名な椅子を多くを生み出していることに気づかされます。
何だか落ち着くミュージアム・カフェ〜楽しい美味しい時間
入館オープンと同時に真っ先にカフェで朝食をいただきます。
日本的な和紙の照明が何個も可愛らしく付いています。
温かみのある丸い光が、全体を優しく包んでいるギャラリーカフェは居心地が良かったです。
展示中のBAUHAUS展ポスターが壁一面に貼ってあるだけなのに、何だかすごくお洒落な感じがします。
2015年10月に「LEARN FROM JAPAN展」があった様ですが、今でもその時のポスターを飾っているのが、日本人として嬉しい!
なんとなく、気のせいかカフェが和風にアレンジされているように感じました。
北欧スタイルに表現すると、日本のインテリアもモダンになりますねぇ。
カフェの椅子は、なんとアルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)!
1957年にミラノトリエンナーレでグランプリを受賞したことから、通称グランプリチェアと呼ばれている椅子です。
ブラックの黒い椅子が、シックで格好いい感じです。
MATERIALS IN A SUSTAINABILITY PERSPECTIVE~持続可能性の観点からの材料
時代の流れは、「環境に配慮した材料」を使っているとか?
「持続可能な社会」を重要な課題としてプロダクト・デザインをしているとか?
私たちは大量生産の時代に、企業の発展や拡大に伴い環境に負担をかけた材料を使って商品を供給してきました。
市場が拡大し安定した今現在は、もう一度「環境にやさしい材料」をより積極的に使っていく動きが重要なテーマとなります。
私たちの生活の仕方なども見直さなければならない、そんなタイミングなのかもしれません!
デザインの観点から、「持続可能な材料」を使った商品を盛んに開発しています。
これから、もっと良い循環にしていくサスティナブルな意識を持たなければならないと感じました。
The Danish Chair : an international affair~デンマークの椅子
上品な温かみのある北欧デザインの世界
初めての北欧で初めてのコペンハーゲンの旅。
行ってみたかった「デザインミュージアム・デンマーク: Designmuseum Danmark」は、落ち着いた北欧家具好きにはたまらない場所です。
特にデンマークの巨匠デザイナーたちの椅子たちをなんとも贅沢に観れて、嬉しい楽しいひと時を味わえます!
今回は、「BAUHAUS展」が開催されていたタイミングだったので、ドイツの工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する教育をした学校の歴史。
そして14年の活動で多くの人材を輩出。デザイン界に影響を残したデザイナーたちや理念など、観れたのも良かったです。
「Form follows function」(形式は機能に従う)
無駄を削ぎ落とし、機能性を取り入れたモダンデザインの礎を築いた理念。
「シンプル」「機能性」「ディテール」「原色」が重要要素にあります。
北欧デザインには、この重要要素がしっかりと存在していることも感じられました。
シンプルなモノほど、表現が難しい!?
だからこそ、素材にこだわり、形状にこだわり、機能性を追求したり、しているんだと思います。
「デザインとは?」という答えは見つかりませんでしたが、デザインの考え方にちょっと触れられたような気がしました。
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